AUMAKUAMO'O
CLIBMINGHOLD
ABOUT OUR PRODUCTS
ここでは、アウマクア製品の特長的な仕様を、「素材と製造」「木材収縮への対応」「表面処理とフリクション」といった3つの側面からご説明させて頂いております。弊社製品をご理解頂くためにも、ご一読頂けると幸いです。
●MATERIAL&CREATION
素材と製造
アウマクアでは、あらゆる樹種を素材対象としています。
これら素材は全て天然の無垢木材であり、シェイパーによるカービングによってひとつひとつ丁寧に削り出されます。木々が表現する多彩な木目や質感が完全に個別的であること、そしてまた、それぞれのホールドがハンドメイド製造であることから、同じホールドが2つとして存在しません(「同一でなく近似形状で」という範疇でなら、2個以上の同じホールドを作成することは可能です)。
アウマクアでは、こうしたハンドメイド製造の特徴と、木々の良さを最大限に活かし、ホールド製造を行っております。
●TECHNOLOGY
木材収縮への対応
木は加工後も吸排湿を続けており、収縮と膨張(木痩せと木太り)を繰り返します。例えば、乾燥期は湿度が低く、木材は自己内部の水分を大気中に放出するので、結果、その木材は収縮を起こします(木痩せ)。この収縮は目では確認できないほど微量な変化ですが、この、木が痩せた分だけ、締め込んだボルトは僅かに緩んでいるということになります。
アウマクアでは、こうした木材の性質を考慮し、ホールド内部に高硬度・高弾性のエラストマをブッシュとして埋め込んでいます。これにより、木材収縮時においても、あらかじめボルトに締め潰されていたエラストマが、木が痩せた分だけ復膨し、ボルト緩みによるホールドずれを軽減させます。
●SURFACE&FRICTION
表面処理とフリクション
アウマクアホールドの仕上げ処理には、2通りの方法があります。
ひとつ目は、木目本来の美しさを活かした磨き仕上げ(右写真の上側部分)。
そしてもうひとつが、木目を粗く削ったフリクション仕上げ(右写真の下側部分)です。
アウマクアでは、このように木材本来の美しさと機能性を両立させるホールドづくりを心掛けています。
人の手には素晴らしい力があり、時に理屈を超えた力を発揮することがあります。美術家の生み出すキャンバス上の絵画、ピアニストは信じ難い速度で鍵盤を打ち、スピニング加工の熟練工は、回転するワークの違和感を100分の1mm台で感じ取ることができると言います。
そして、トップクライマー達の手指にもまた、理屈を超えた力が宿っています。
キーとなるのは、常に自身に課題を与え、その感覚を研ぎ澄ますことです。
例えば、サンディング(研磨)調整されたアウマクアのホールドは、樹脂系ホールドと比較して、フリクションが「保持の助け」になることが少ない。
つまりこれは、ホールドの保持に「より多くのフィンガーパワー」が必要とされ、加えて、より研ぎ澄まされた「手指感覚」や「ボディバランス」が要求されることを意味します。
しかしながら、これらの鍛錬により培われた保持力や手指感覚、ボディバランスが、コンペティションやアウトドアフィールドにて効果を発揮することは言うまでもありません。また、副次的に、指皮をすり減らしてしまう樹脂系ホールドに対し、逆に指皮を厚く鍛えることも可能です。
ABOUT OUR ACTIVITIES
アウマクアでは、子供達に自然の大切さやチャレンジすることの大切さ、
危険予測や周囲への配慮の習得を目的として、クライミングイベントを行っています。
未来を担う子供たちへ
私が幼少の頃はまだ、「放課後」や「身近な自然」といったフィールドがそこかしこに存在していました。学校帰り、友だちと一緒に木をよじ登り、近所のフェンスを乗り越えてガレージや家の屋根に這い上り、そこから飛び降りたり。
自分が傷付くこともあり、時に友だちにケガをさせることもありました。
時が流れ、自分たちが子を持つようになったいま、様々な理由から、「放課後」や「身近な自然」のフィールドは消えつつあり、また、遊び方も随分変わったように感じます。
クライミングは、自然と相対することから生まれたアクティビティですが、それが内包する意味は多彩です。
クライミングによって、基本的な筋力や体幹、身体のバランス感覚が養われるのはもちろんですが、危険を予測するセンスや、周囲への配慮、課題解決のために必要な目標設定や反復的な試行錯誤に対する意識が根付き、また、自然に対する深い親しみや畏敬も生まれます。
あるクライマーは、岩場を目指す旅路、また、それを共にする仲間とのコミュニケーションや新しい人々との出会いから、人生において自分が目指すべき幸せの形を見つけたと述べています。
ある課題にトライし、何度も失敗して嫌になったり、それでも悔しくてまた何度もチャレンジして、物事には、『 うまく行く時といかない時 』があり、でも時にはそんなことあまり気にせずに、目の前の課題を完登することだけが全てじゃなくて、それ以外の時間や幸せがたくさんあるんだと思ったり。
そんなふうな、人生のちょっとしたエッセンス??も学べるかもしれません(笑)。
しかし、とにかく子供達は「登ること」が大好き。難しいことはさておき、それで十分なのかもしれません。
クライミングイベント開催をご検討の方へ
イベント時は、こちらで必要な物をご用意致します(クライミングウォール・木製ホールド・マット)。
ウォールの設置は、環境やウォールサイズ、作業人員により異なりますが、ウォールサイズH2700×W5400で、体育館設置、スタッフ4名での場合、搬入設置は2~3時間です。
●イベント開催までの流れ
【ヒアリング】
開催場所・設置環境・日時・予定集客数・対象層等。
【ご提案・お見積り】
上記条件から、ウォールサイズやイベントスタイルをご提案させて頂きます。
【搬入・設置】
諸条件により作業時間は異なります。
【運営・進行】
弊社スタッフにて行いますが、規模により補助をお願いすることがございます。
【解体・搬出】
諸条件により作業時間は異なります。
※安全性について
クライミングは時に危険を伴うスポーツですが、自然のフィールド以外での場合、基本的な注意事項を守る限りにおいて、分厚いマットが用意されているということもあり、公園での滑り台や登り棒、ブランコなどよりもハザードポイントは格段に少なく安全だと言えます。これは、高度なクライミングムーブを要しない未経験者のクライミングにおいて顕著です。
●イベントの実施例 - 小学校の学童保育でのイベント -
【参加人数・対象】
約30名(小学校1~3年生)
【イベント時間】
13:00~15:30
【運営方式】
前半は講習&練習タイム、後半はチームに分かれてのコンペティション
◆前半(講習&練習)
ルールや安全事項の説明後、各ルートに登ります。
簡単な課題から始めて、徐々にグレードの高い課題に挑戦させます。
◆後半(チーム制コンペ方式)
チームに分かれて得点を競います。
各課題にはポイントが設定され、完登すると得点となります。
練習中に完登したグレードを基準に配点するので、実力差があっても、得点率に差はありません(運動の苦手な子も重要なポイントゲッターとなります)。
子供達は自分達で挑戦する課題を設定しそれに挑戦していきます。
※ご参加にあたって
動きやすい服装で、手足の爪を切りご参加ください。
DESIGN&CONSTRUCTION
クライミングウォールの施工について
アウマクアでは、弊社ウッドホールドを使用したクライミングウォールの設計・施工を行っております。公共・商業施設での遊具としての導入以外にも、企業や組織での研修施設としての導入や、学校、幼稚園での教育資材としての導入など、様々なケースに対応致します。
ご検討の方はお気軽にお問い合わせ下さい。
クライミングウォールの設置をご検討の方へ
クライミングウォール設置場所や設置方法、サイズ等の仕様は様々です。弊社ではまず、お客様とのヒアリングを行い、それぞれに合致した仕様をご提案させて頂いております。
※おねがい
クライミングウォールの設置施工は、基本的に弊社ウッドホールドのご購入を前提とさせて頂いております。予めご了承下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
クライミングウォール設置までの流れ
【ヒアリング・現場下見】 設置場所や設置方法、ウォールサイズ、取付ホールドのボリューム、その他ご要望など。
【ご提案・お見積り】 上記条件から、幾つかのプランをご提案させて頂きます。
【施工・設置】 弊社提携の工務店、もしくは地場工務店様と共に施工・設置を行います。
【講習会】 基本的な遊び方や注意点、取扱方法などのご説明を致します。
【保守・メンテナンス】 ご要望に合わせて設備点検を行います。また、ウォール増設やホールド配置換え、遊び方等、
様々なお問合せにも柔軟に対応させて頂いております。
設置タイプ
設置方法は大別すると、『自立式タイプ』と、『壁掛式タイプ』、の2種類です。
また、弊社のクライミングウォールは、簡単に組立・解体できるように設計することも可能です(下図の壁掛け式ウォールは、大人3名で、設置時間2時間)。
壁掛け式タイプ
壁掛け式タイプは、既存の建物等の構造体を利用して設置します。
パネル工法で組み立てていくので、設置場所を変えたり、対応人数により、ウォールサイズを自由に調整することも可能です。
自立式タイプ①
壁掛式タイプと異なり、設置する壁面がなくとも自立するので、設置場所を選びません。
また、ボルダ―タイプとして作成すれば、構造体の全面を利用可能なので、登り切って頂上に立つことができます。※この場合、構造体の全方向にマットを設置します。
自立式タイプ②
壁掛式タイプと異なり、設置する壁面がなくとも自立するので、設置場所を選びません。
また、ボルダ―タイプとして作成すれば、構造体の全面を利用可能なので、登り切って頂上に立つことができます。※この場合、構造体の全方向にマットを設置して下さい。
「リスク」と「ハザード」
遊具や体験施設の安全性を議論する際、危険というものを「リスク」と「ハザード」に分けて考える必要があります。「リスク」とは、危険回避能力を育むために必要な小さな危険のことであり、これが、子供達のドキドキやワクワクの源泉です。子供達は遊具という冒険を通じ挑戦心や判断力を身につけ、他者を受容することを学び、達成する喜びを知ります。
一方、「ハザード」とは、リスクと無関係なところで発生する予測不可能は危険性のことです(例えば、滑り台の支柱が突然折れるなど)。
そして、遊具事故における約80%は遊具からの転落によるもの、10%が遊具との衝突だと言われています。
もともと、人工のクライミングウォールは、日々刻々と変化するアウトドアフィールドに順応していくために、私たちが様々なクライミングスキルを磨くための設備であり、基本的には、「落ちること」が前提として設計されたものです。このため、マットがあることが前提と考えると、一般的な遊具よりも、事故の危険性は格段に少ないといえます。
そして、何よりも注目すべきは、クライミングが子供たちに与える、ドキドキやワクワクです。
クライミング課題に挑戦を繰り返しながら、子供たちがいつの間にかに自分の限界を超え課題を解決していくさまに、私たち大人は胸を熱くせずにいられません。
AUMAKUAMO'O CLIMBINGHOLD
アウマクアウッドホールドのご購入について、ご用命の方は、CONTACTより気軽にお申しつけください!
ご購入にあたり、お客様にご了承いただきたいこと(必ずご一読ください)
【木製品の特性について 】
● 素材として天然木材を使用し、また、全製品がハンドメイド製造となっているため、節の有無や色味・シェイプラインイメージ違い等の理由による返品はお受けできませんこと、予めご了承頂きますよう、宜しくお願い致します。
● 木は加工後も吸排湿を繰り返しており、湿度・気温・使用環境や保存状態により、反り・ひび割れ・収縮等が発生致します。よって、設置場所として、直射日光、高温多湿環境、エアコン風が直接当たる場所等を避けて頂くことをお勧め致しますが、それでも、反りやひび割れ等が発生することもございます。こうした木の特性を予めご理解頂き、ご使用下さいますようお願い致します。
【ご利用の前に 】
● 木は収縮と膨張(木痩せ・木太り)を繰り返します。よって、ご使用時は、取付用のボルトやビスがしっかりとしまっているかどうかご確認頂き、また、事前にひび割れやささくれによる危険性の有無を十分にご確認頂き、安全にご使用下さいますようお願い致します。
※ひび割れ・ささくれ等が見つかった際は、かみすり等で該当箇所を削り取って下さい。
※アウマクアの全品は、フリクションと木肌表情(風合いや美しさ)の兼ね合いを考慮した仕上げ処理を行っております。よって、木肌表面に微細なざらつきや研磨痕が見られる場合がありますが、これは不良個所ではありません。予めご理解下さい。
● 初めてご使用になる際、製品表面にベタつきがある場合がございますが、これは不良ではございません(製品保護の塗膜残りです)。これらは、使用開始後数日で消えますのでご安心下さい。
※ 使用塗料は、ヒマワリ、カルナバ、ロジン等の天然素材を利用した塗料で、生物学的に危険を及ぼす化合物を発揮することはなく、お子様でも安心してご使用頂けます。